ホワイトニング
ホワイトニングとは
健康な歯を削らずに歯を白くする方法、それがホワイトニングです。
歯はもともと真っ白ではなく、わずかに黄ばんだ色をしていて、それをより白くする治療方法です。
主にホワイトニングには、2種類あります。
歯科医院内のみで行うオフィスホワイトニング
歯の表面に過酸化水素を主成分とした薬剤を塗って専用機器により特殊な光を当て漂白する方法
おもに家庭で専用トレーとホワイトニング剤を使って行うホームホワイトニング
個人の歯に合わせて作られたトレー(マウスピース)にジェル状の漂白剤を注入して歯に装着する方法
またこれら2つを併用することもあります。
近年日本でもホワイトニングを行うための薬剤が厚生労働省で認可されたため、ポピュラーな美容用語として「ホワイトニング」が浸透し始めています。
ホームホワイトニング
1度来院頂き、専用トレーを制作後はご自宅など、自由な場所でホワイトニングが可能です。
専用のマウスピースと、2週間分のホワイトニング剤(低濃度)をお渡しします。
1日5~6時間、ご自分のペースに合わせて行ってください。就寝時に装着してもOKです。
オフィスホワイトニング
施術法
・歯の表面にホワイトニング薬剤を塗り、光を照射して白くする。
時間
・時間は、45分~1時間程。
・光照射時間は、28分。
メリット
・濃度の高い薬剤を使用するので、短時間で白くなり即効性を体感できます。
・全ての工程を、歯科医師・歯科衛生(プロ)が、施術する為安心です。
デメリット
・施術前に比べ再着色期間が早くなるケースがあります。
・白さを維持する為に、3~6ヶ月に1度、アフターフォローを受ける必要がある。
ホワイトニングの症例
患者満足度を高めるホワイトニング
ホワイトニングの効果は、単に歯を白くすることだけに留まりません。
白い歯を手に入れた患者さんはもっと健康になりたいという意識が高まります。一方、補綴や矯正治療を行う患者さんは、より綺麗にとの想いを持っており、ホワイトニングはそれに応えることができます。このようにホワイトニングは、そのほかの治療と相互関係を保ち、患者満足度をより高めることができます。
コスモブルー
患者さんにやさしいオフィスホワイトニング材「ティオンオフィス」
オフィスホワイトニングはその日のうちにホワイトニング効果が求められるため、高い過酸化水素濃度のホワイトニング材を用いる必要がありますが、濃度が高くなればなるほど知覚過敏など有害事象発生のリスクも高まります。ティオン オフィスは新技術「可視光応答型V-CAT(TiO2-xNx)」の応用により、比較的低い過酸化水素濃度での高いホワイトニング効果と低刺激性を両立させた新しいオフィスホワイトニング材です。
01 インフォームドコンセント
患者さんに対してインフォームドコンセントを行います。シェードテイキングを行い、口腔内の撮影を行います。
02 歯面の清掃
歯面清掃材を用いて歯面清掃を行います。
03 保護
保湿効果の高いリップジェルを口唇に塗布し、リトラクター、つづいてフェイシャルシート、保護眼鏡を装着します。そしてコットンロール、ガーゼを用いて口唇の排除、粘膜面の保護を行い、最後に歯肉保護レジンで歯肉部分を覆い、歯科重合用光照射器で硬化させます。
04 ジェルシリンジの用意
シリンジAとシリンジBを接合し、内容物全量を左右交互に20回移動させ、しっかり混和します。混和後、全てのジェルをシリンジBに移します。
05~08までを3回繰り返します。
口唇が乾燥して痛みがでないよう適宜リップジェルを塗布します。
05 リアクター塗布
リアクターのボトルをよく振り、ディスポーザブルディッシュに5滴滴下します。そして付属のディスポーザブルブラシを用い歯面一層塗布します。
06 ホワイトニングジェル塗布
シリンジBにディスポーザブルファイバー付きチップを装着し、歯面に塗布します。ジェルの厚さは1mmを目安とします。
07 光照射
塗布後、1歯につき1分間光照射を行います。
08 ホワイトニングジェルの除去
光照射後、綿球などでホワイトニングジェルを除去します。この時、歯肉保護レジンが外れる可能性があるので水洗は行わないでください。
09 保護材の除去
歯肉保護レジンやガーゼを全て除去し、水洗後、うがいをしてもらいます。
10 仕上げ研磨
フッ素含有のジーシーPTCペーストファインを用いて歯面清掃を行い、ホワイトニングの完了です。術前と比較するために、口腔内を撮影します。